わくわくワークショップ〜ワークショップのデザイン〜

研究発表

学会・論文

これまで公開してきた学会発表や論文を紹介します。

研究発表(口頭発表。ポスター発表)

落書コミュニケーションによる視覚的対話手法の分析

著者 若林尚樹,安齋利典,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第67回春季研究発表大会,2020年6月

本研究は,視覚的な表現をともなった対話のための手法に注目し,話をしながらあるいは聴きながら気軽に描く「落書き」という概念をもとに,そこで描かれた落書きを分析することで,視覚的な対話の活性化のための要因を分析し,「落書きコミュニケーション」としての手法を提案することを目的としている.描かれた落書きを分析すると,落書きとしての配置の特徴として顕著に現れていることがわかった.

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動物園ワークショップにおける「やってみる」工程の比較分析 

著者 若林尚樹,佐竹希里,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第67回春季研究発表大会,2020年6月

本研究は、より主体的な体験の効果が期待される動物の特徴的な動作に着目した「やってみる」の工程を組み込んだプログラムとし,この工程を実施した場合と実施しなかった場合の比較を気持ち温度計による分析によって行なった.その結果,プログラム全体としての評価は、この工程を実施したプログラムの方がより高い学習効果が得られた可能性を示唆していると言える. また, それとともに難易度については観察ありの方がより高い値を示しており, 簡単ではなかったと感じる参加者が多かったこことがわかった.  

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動物園ワークショップにおける「観察する」工程の比較分析 

著者 政倉祐子,若林尚樹,田邉里奈

学会 日本デザイン学会

発行 第67回春季研究発表大会,2020年6月

本研究では、「動物の耳」をテーマとし制作 を行うワークショップについて、動物を観察する工程の効果について、 気持ち温度計を用いた評価を行い検討することを目的とする。 工程に沿った参加者の主観評価の変化を捉えるのみならず、同じ目的のワークショップにおいて特定の工程(観察)の有無によって主観評価にどのような影響をもたらすのかについて明らかにする。  

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視覚的対話手法による体験の可視化と体験印象マップの分析2

著者 田邉里奈,若林尚樹,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第67回春季研究発表大会,2020年6月

「気持ち温度計」のアプリケーションを用い、観覧ルートに沿った来園者の気持ちの変化を捉えるとともに、GPS による経路分析と2種類のイラストマップを作成することで体験を視覚化した。これまでの調査結果を組み合わせて見ていくことで、来園者の体験した印象の分析を試みた結果について報告する。 

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視覚的対話手法を用いた食体験の共有の試み析

著者 倉持歩,若林尚樹,安齋利典

学会 日本デザイン学会

発行 第66回春季研究発表大会,2019年6月,(愛知県名古屋市)

落書きコミュニケーションによって、対象者の食体験を記述者と共有することに加え、一枚のイラストとして表現することを見据えた下書きの共有をおこなうことを目的とした。本調査の結果、被験者の家庭固有の調理方や料理の盛付け方等を被験者自身の落書きで補いながら、仮説通りのプロセスで進めることができた。また、被験者は落書きコミュニケーションを通じて母親の料理へのこだわりや愛情を再認識したと述べ、対象者自身が過去の思い出を共有する手法としても活用できることが示唆された。 

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視覚的対話手法による体験の可視化と体験印象マップの分析

著者 田邉 里奈, 若林 尚樹, 政倉 祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第66回春季研究発表大会,2019年6月,(愛知県名古屋市)

本研究では,動物園等の展示施設において,図的表現による視覚的対話手法を用い,来園者の印象の変化を視覚化し,その傾向を多角的に分析するための手法の開発を目的としている. 来館者の印象の程度と、制作されたマップを比較しなが見ていくことで、印象の段階的な視覚化と再編集ができ、体験自体の視覚化と情報の共有が可能となった。 また、新しいコミュニケーションツールとして活用も可能になると考えらえる。 

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動物園における観覧経路と主観評価との関係

著者 政倉 祐子, 若林 尚樹, 福田 大年

学会 日本デザイン学会

発行 第66回春季研究発表大会,2019年6月,(愛知県名古屋市)

本研究では、円山動物園(札幌市)を対象とし、 GPS ロガーを用い て 動物園内 で来園者の観覧経路を計測した 。計測した観覧経路について、 来園頻度の異なる グループ 間での傾向を比較するとともに、来園者による園内での印象評価との関係について考察を行った結果について報告する 。 

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展示施設における展示に対する印象の変化の分析

著者 若林 尚樹, 福田 大年, 政倉 祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第66回春季研究発表大会,2019年6月,(愛知県名古屋市)

本研究では,動物園や水族館における体験学習型ワークショップを対象に,参加者が感じる印象(気持ち)を定量的に捉えるために開発してきた気持ち温度計を利用し,ホッキョクグマ館での経路にそった来館者の印象の変化を捉える試みを行った.この手法によって観覧経路にそった来館者の印象の変化をダイナミックにとらえた展示評価が可能であることが明らかになった. 

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観察と工作を組み合わせた教材によるプログラムの評価

著者 若林尚樹,政倉祐子,田邉里奈

学会 日本動物園水族館教育研究会

発行 第59回日本動物園水族館教育研究会出雲大会(島根県出雲市),2018年12月

「この耳だれの耳! ?」は、このような円山動物園で行われている教育活動の一環として実施したもので、未就学児や小学校低学年の来園者を対象とした自由参加型のワークショップである。5種類の動物の耳をテーマにした観察や解説と、それをもとにした動物バイザーの工作というプログラム構成である。本研究は気持ち温度計による参加者の主観的な印象の変化の傾向を捉えることによってその評価を行ったものである。

来園者の印象評定に基づく動物園での体験分析

著者 政倉祐子,若林尚樹,田邉里奈

学会 日本動物園水族館教育研究会

発行 第59回日本動物園水族館教育研究会出雲大会(島根県出雲市),2018年12月

本研究では、動物園での体験から得られる来園者の主観的な印象に着目し、それらを評価ポイントごとに評定する評価を複数回実施した結果について報告する。本報告では特に、来園日による共通点と相違点に着目し考察を試みる。

気持ち温度計によるワークショップ参加者の気持ちの変化の比較分析 2

著者 若林尚樹,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第65回 春季研究発表大会(大阪府大阪市),2018年6月

「この耳だれの耳 !?」は,円山動物園で行われている教育活動の一環として実施したもので,未就学児や小学校低学年の来園者を対象とした自由参型のワークショップである.5種類の動物の耳をテーマにした観察や解説と,それをもとにした動物バイザーの工作というプログラム構成である.本研究気持ち温度計による参加者の主観的な印象の変化の傾向を捉えることによってその評価を行ったものである.

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視覚的対話における落書コミュニケーションの活用

著者 若林尚樹,安齋利典,倉持歩,山岡美紗希,宮浦志穂

学会 日本デザイン学会

発行 第65回 春季研究発表大会(大阪府大阪市),2018年6月

視覚的な表現をともなった対話のための手法に注目し,話をしながらあるいは聴きながら気軽に描く「落書き」という概念をもとに,そこで描かれた落書きを分析することで,視覚的な対話の活性化のための要因を分析し,「落書きコミュケーション」としての手法を提案することを目的としている.

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来園者の主観評定に基づく動物園の評価マップ分析 -「わくわく動物園マップ」を用いた時期による比較-

著者 政倉祐子,若林尚樹,福田大年

学会 日本デザイン学会

発行 第65回 春季研究発表大会(大阪府大阪市),2018年6月

本研究では,動物園等の展示施設における体験から得られる来園者の主観的な印象を展示ポイントごとに計測し,評価結果をマ ップ化することを目的とする.本報告では,札幌市立円山動物園を対象に,気持ち温度計を用いた各展示ポイントでの評価のマップ化を行い,考察を行った結果について報告する.

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「落書きグラフィック」による体験の共有の分析

著者 若林尚樹,政倉祐子,高橋直也,田邉里奈,鈴木仁

学会 日本デザイン学会

発行 第64回 春季研究発表大会(東京都文京区),2017年7月

本研究は, 子ども向けの体験プログラムを対象として, プログラムの題材やテーマ, 工程などの違いによる, プログラムの進行に沿った参加者の印象( 気持ち) の変化の傾向をとらえることを目的としている,ワークショップの工程にそった気持ちの変化をとらえることができ,気持ちの変化の傾向からそれぞれのワークショップのテーマや工程などによる傾向の違いを捉えることができると期待される.

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展示施設の観覧ルートに沿った主観的評価マップ

著者 政倉祐子,若林尚樹,田邉里奈

学会 日本デザイン学会

発行 第64回 春季研究発表大会(東京都文京区),2017年7月

本研究では,動物園を対象として観覧ルートに沿った主観評価のマップ化を試みた.主観評価には,3種類の評価指標(高揚感,達成感,難易度)を基に来園者の主観的な印象の変化を定量的に示す評価手法「気持ち温度計」を用いた.評価は2回実施し,それぞれ園内の25箇所の展示場所を評価ポイントとした.1回目の評価では18名,2回目の評価では14名が評価に参加した.2回目の評価において14名のうち5名が評価対象の動物園に初めて訪れた評価者であった.評価の結果,評価対象の動物園に初めて訪れた評価者と2回目に訪れた評価者とで傾向に違いが認められた.主観的評価マップを示すことにより,園内の位置と各ポイントでの評価結果との関係と,各ポイントにおける3つの指標の変化のバランスを直感的に対応づけ把握することができた.

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付箋紙を用いた主観的印象カラー濃度マップでの分析提案

著者 田邉里奈,若林尚樹,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第64回 春季研究発表大会(東京都文京区),2017年7月

本研究では,動物園等の展示施設において,来園者の印象の変化を視覚化し,その傾向を多角的に分析するための手法の開発を目的としている.横浜市立金沢動物園の協力を得て,動物園の観覧ルートに沿って観察ポイントを設定し,それぞれのポイントで体験した印象をカラーの付箋紙に記入してもらい,マップと対応付けることで主観的な印象をカラー濃度でのマップとして表すことを試みた.また,カラー濃度マップを参照しながらイラストマップを作成し,2つのマップを組み合わせて見ていくことで,展示施設で体験した印象の分析を試みた.実験は2回実施し,それぞれの結果を比較したところ,「動物園を訪れた季節」と「動物園に行った回数」によって違いがあることがわかった.今回の分析方法を用いることで,来園者が体験した印象を多角的に分析することが期待できる.

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子どもを対象としたセルフワークショップにおける印象評価の実践3

著者 赤井愛,若林尚樹,政倉祐子

学会 日本デザイン学会

発行 第64回 春季研究発表大会(東京都文京区),2017年7月

本研究は、ワークショップに参加する子ども自身の印象(気持ち)とその変化の傾向を定量的にとらえる手法「気持ち温度計」をベースとして、自由参加、随時入退室可能なセルフワークショップにおいて、評価シートのデザインにより回答傾向にどのような差異が生じるかを検証するものである。従来の「温度計」に加え「デジタルメーター」「タコメーター」をモチーフとした3種類の評価シートを作成し、これらの記入形式の違いによって回答傾向にどのような差異が生じるのかを明らかにすることを目的とする。

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研究論文

工作を中心とした体験プログラムにおける工程の違いによる主観的評価の分析

著者 若林 尚樹,政倉 祐子,田邉 里奈

学会 こども環境学会(査読論文)

発行 こども環境学研究 第16号・通巻45号 p.124-129,2020年8月

「動物園や水族館などの生物展示施設には、多くの実地体験プログラムがある。このような工作を中心とした体験プログラムの多くでは、学習のポイントとして設定されたテーマよりも、行為自体が参加者の中心であり目的である可能性が高い傾向がある。これらの問題に対応して、作業プロセスの前に学習ポイントに焦点を当てた観察プロセスを追加することにより、クラフトキットの作業プロセス中に注意したい学習ポイントをより効果的に認識することが可能になった。

子どものためのワークショップのデザイン

著者 若林尚樹

学会 日本デザイン学会

発行 デザイン学研究特集号 / 28 巻 (2020) 1 号,2020年4月

これまでの多くのワークショップにおいて主観的な印象評価の分析を蓄積することで、プログラムでの課題設定が同じであり工程も同じであれば、その評定の平均値の違いからそれぞれの特徴として比較検討することはできることがわかった。しかしプログラムの分析評価については、総合的に効果があることは見出せたものの、企画する側のワークショップの目的に対する参加者の達成度や使用した教材の難易度など、より詳細な項目に対する評価は難しいことが明らかになってきた。今後は、参加者の取り組みのようすを加味した分析など、より多面的な評価が必要であると考えられる。必要であると考えられる。

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仕事体験プログラムにおける視覚的対話手法と参加者の主観的評価の分析

著者 若林尚樹,政倉祐子

学会 こども環境学会(査読論文)

発行 こども環境学研究 第14号・通巻40号 p.89-95,2018年8月

「本研究は2017年開催のサマースクールを対象に、参加者が体験したことを振り返るために、視覚的に対話する落書きコミュニケーション(ラクコミ)が「まとめシート」の制作や発表の準備のためのステップとして効果的であることが期待される。また本研究では、気持ち温度計による評価も合わせて実施することにより、体験プログラムの特徴とその要因を検討することを目的としている。

主観的評価マップによる動物園体験の把握と分析

著者 若林尚樹,政倉祐子,田邉里奈

学会 日本動物園水族館教育研究会(研究報告)

発行 日本動物園水族館教育研究会誌 Vol.24: 67-79,2017年11月

本研究では、「気持ち温度計」を応用して、動物園等の展示施設での体験から得られる来園者の主観評価を、マップ上の位置と対応させることにより、園内の各施設の特徴をマップ上で把握することができた。それと共に3 つの評価指標に対応する色別の付箋紙に展示ごとの印象をコメントとして記録し、園内マップ上の対応する位置に貼り込む印象濃度マップによって、色の分布を動物園内での来園者の印象の変化の傾向として直感的に把握することができた。このことから気持ち温度計による定量的な分析と、印象濃度マップによる定性的な分析を組み合わせることで、来園者の印象の変化をより多角的に分析するための手法として効果的であることがわかった。

擬似的な体験を通した学びの ためのコンテンツ設計

著者 田邉里奈,若林尚樹,政倉祐子

学会 日本デザイン学会(査読論文)

発行 デザイン学研究作品集20巻1号p.108-113,2015年3月

実際のオットセイの大きさや特徴を実感してもらうことをねらいとしたワークショップにおいて、実物大の段ボール模型を使用し、3ヶ所にセンサーを仕込み体に触れると鳴き声がなるような仕組みの模型を用いることで、体験の要素が増えコミュニケーションのツールとして活用できることが確認できた。本物の生物を感じとれる擬似的な体験のためのコンテンツ設計の事例について報告する。

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子どもの主観評定に基づく体験学習型ワークショップの定量評価

著者 政倉 祐子, 若林 尚樹, 田邉 里奈

学会 日本感性工学会(査読論文)

発行 日本感性工学会論文誌 Vol.15 No.1 pp.233-244,2016年1月

ワークショップの効果について,他のワークショップと比較したり,ワークショップの内容との因果関係を指摘したりするような客観的に分析評価するための手法は確立されていないのが現状である.ワークショップの効果について明確に示すためには,参加者の主観評定等に基づいた定量的な評価が必要であると考えられる.そこで本研究では,子どもを参加者とした水族館でのワークショップの定量評価について検討し、あらたな手法を提案したもの。

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「観察の体験」をテーマにしたワークショップのデザイン

著者 若林尚樹

学会 日本デザイン学会

発行 日本デザイン学会論文誌特集「子どものためのデザイン02」21巻1号 p. 2-7,2014年3月

「観察の体験」をテーマにすみだ水族館で実施したワークショップ「実物大ペンギンを作ろう」の概要と実施を通して得られた課題をまとめた報告。

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「個体の観察」をきっかけとしたワークショップのデザイン

著者 古郡咲紀,若林尚樹

学会 日本デザイン学会

発行 日本デザイン学会論文誌特集「子どものためのデザイン02」 21巻1号p. 8-12,2014年3月

本「ペンギンのバニラを観察しよう」をテーマにすみだ水族館で実施したワークショップ「きらきらペンギン、バニラを作ろう」の概要と実施を通して得られた課題をまとめた報告。

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子どもの印象評定による体験学習の評価

著者 政倉 祐子, 若林 尚樹

学会 日本デザイン学会

発行 日本デザイン学会論文誌特集「子どものためのデザイン02」21巻1号p. 14-19,2014年3月

ワークショップの参加者である子どもが、プログラムの中で感じる気持ちの変化を計測する方法としてSD法をもとに開発した「気持ち温度計」の評価と課題を分析した報告。

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